专利摘要:
1対以上の直径方向配置水平燃焼式ガス化バーナーを有する立て型連行流ガス化反応器中で原料として灰分含有固体又は液体炭素質燃料で加圧ガス化プロセスを始動する方法において、(a)反応器中に点火バーナーを挿入し点火し、火炎を検出する工程、(b)反応器中に点火バーナーの火炎で点火する始動バーナーを挿入し、これに炭化水素燃料・酸素含有ガス流を供給し、反応器の温度を700〜1000℃の温度に上げ、反応器内の圧力を5〜20バールに上げる工程、(c)該炭素質燃料と酸素含有ガスを第一ガス化バーナーに供給し、続いて該炭素質燃料の他の一部と該酸素含有ガスの他の一部を、直径方向配置第二ガス化バーナーに供給する工程、(d)始動バーナーへの該炭化水素燃料流・酸素含有ガス流を終結せる工程、(e)他の対のガス化バーナーに対し任意に(c)を繰り返す工程、(f)反応器内の圧力を20〜100バールの操作圧に上昇させる工程を行う該方法。
公开号:JP2011513504A
申请号:JP2010543518
申请日:2009-01-26
公开日:2011-04-28
发明作者:ビフア・ユアン;ルシエン・ザルマン
申请人:シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイShell Internationale Research Maatschappij Besloten Vennootshap;
IPC主号:C01B3-00
专利说明:

[0001] 発明の分野
本発明は、立て型(vertically elongated)ガス化反応器中で行われるような、炭素質燃料、特に灰分を含有する固体又は液体炭素質燃料の加圧式ガス化プロセスを始動する方法に関する。]
背景技術

[0002] 発明の背景
炭素質燃料のガス化は、ガス化反応器において、酸素含有ガスを使用して、ガス又は液体担体により運ばれる微粉砕炭素質燃料を部分燃焼する工程を含む。炭素質燃料と酸素含有ガスとの部分燃焼は、ガス化反応器中、火炎により行われ、主としてH2及びCOを含むガス状混合物を形成する。炭素質燃料と酸素含有ガスとの反応は、ガス化反応器中で実現するには高温高圧を必要とする。粉砕石炭のような重質で点火し難い燃料に対しては、例えばGB−A−2159267では、余り吹き消し(blow out)そうにない燃料を用いて比較的小さい始動火炎を発生させる。]
[0003] US−A−4372754には、石炭を複数の主ガス化バーナーに供給する前に、点火バーナーを点火し、火炎を検出し、始動バーナーを開始させる、圧力式ガス化プロセスの始動方法が記載されている。この文献は、特に、反応器の下端に配置した点火バーナーの設計に向けたものである。]
[0004] US−A−2008/0000404には下向きに燃焼する複数のバーナーを有する連行(entrained)流ガス化反応器の始動方法が記載されている。このガス化プロセスでは、粉砕石炭は、バーナーに存在する粉砕燃料溝に供給される。始動順序では、まずガス化反応器は100バール以下の選択された操作圧力に加圧される。この後、バーナーの粉砕燃料溝に燃料ガスが供給される。燃料ガスは、点火バーナー及び燃焼性燃料ガス−酸素火炎の感知された熱量が粉砕石炭を確実に点火するのに十分高くなるまで供給される。この点に達すると、単一バーナーへの燃料ガスの供給は終結し、該バーナーへの粉砕石炭の供給が開始される。]
[0005] GB−A−2159267には、粉砕石炭の加圧ガス化の始動方法及びこの方法に使用される始動バーナーが記載されている。この方法では始動バーナーは、主、即ち、粉砕石炭燃料流を点火すると共に、ガス化反応器の燃焼室を加圧するために使用される。GB−A−2159267の始動バーナーは、補助バーナーの形態の組込み点火装置を有すると共に、光学繊維の形態の火炎検出器を備えている。この始動バーナーは、ガス状燃焼性混合物の点火を起こすスパークで火炎を発生することにより点火される。この火炎は燃料及び酸素含有ガスの点火に使用される。]
[0006] 特開2002−161283号公報には石炭ガス化器の始動方法が記載されている。このガス化器は、炉内に設けた2つの石炭バーナー及びスラグタップ下の炉の下部に配置したタップバーナーを備える。このタップバーナーは、始動中、スラグタップがスラグにより閉塞されるのを防止するため、スラグタップを加熱するのに使用される。
GB−A−2159267には始動の主な工程が記載されているが、2つ以上のガス化バーナーによるガス化反応器の始動方法については明確には全く記載されていない。]
発明が解決しようとする課題

[0007] 本発明の目的は、直径方向に配置された1対以上の水平方向燃焼式ガス化バーナーを有するガス化反応器中で固体燃料のガス化を始動する方法を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0008] 発明の概要
上記目的は本発明の以下の方法により達成される。直径方向に配置された1対以上の水平方向燃焼式ガス化バーナーを有する立て型連行流ガス化反応器中で、原料として灰分含有固体又は液体炭素質燃料を用いて加圧式ガス化プロセスを始動する方法において、以下の工程:
(a)該ガス化反応器中に点火バーナーを挿入し、点火バーナーを点火し、火炎を検出する工程、
(b)該ガス化反応器中に、前記点火バーナーの火炎により点火する始動バーナーを挿入し、該始動バーナーに炭化水素燃料及び酸素含有ガスの流れを供給し、ガス化反応器の温度を700〜1000℃の温度に上昇させ、ガス化反応器内の圧力を5〜20バールに上昇させる工程、
(c)前記炭素質燃料及び酸素含有ガスを第一ガス化バーナーに供給し、続いて該炭素質燃料の他の一部及び該酸素含有ガスの他の一部を、直径方向に配置した第二ガス化バーナーに供給する工程、
(d)前記始動バーナーへの該炭化水素燃料流及び酸素含有ガス流を終結させる工程、
(e)直径方向に配置された他の対の水平方向燃焼式ガス化バーナーに対し任意に工程(c)を繰り返す工程、
(f)更に前記ガス化反応器内の圧力を20〜100バールの操作圧に上昇させる工程、
を行う該方法。]
発明の効果

[0009] 出願人は、本発明を行うことにより、ガス化プロセスの完全な始動が可能であることを見出した。別の利点は、工程(b)で圧力を5〜20バールだけ上昇させ、この圧力を工程(c)〜(e)中、維持すると、炭化水素燃料供給システムに対する上流圧力要件が低下するので有利なことである。]
図面の簡単な説明

[0010] 本発明で使用されるガス化反応器の放射断面を示す。
本発明で使用されるガス化反応器の軸A−Aと平行する縦断面を示す。]
実施例

[0011] 発明の詳細な説明
ガス化プロセスにおいては、炭素質燃料は、分子状酸素含有ガスにより部分酸化を受ける。部分酸化は、好ましくは1000〜1800℃、更に好ましくは1200〜1800℃の操作温度で行われる。部分酸化が行われる操作圧力は、好ましくは0.3〜12MPa、更に好ましくは2〜10MPaである。ガス化反応器は、C.Higman及びM.van der Burgtによる“Gasification(ガス化)”,2003,Elsevier Science,第5.3章,109〜128頁に記載されるような連行流反応器である。本発明では炭素質燃料及び酸素含有ガスが直径方向に配置された1対以上のバーナーを経由して連行流反応器に同時に供給される。ガス化反応器の内壁は、好ましくは内壁中に存在する導管内を流れる水又は蒸発水により冷却される。更に好ましくは内壁は相互接続した導管で構成される。このような壁は膜壁と言われている。操作条件は、プロセスがスラグ形成(slagging)方式で操作されるような条件である。スラグ形成方式とは、操作温度が灰分の融点を超えることを意味する。このようなガス化プロセスで得られた合成ガスは、操作条件下でガス化反応器を出る際、好適には蒸発水で直接急冷するか、蒸発水と間接熱交換するか、或いはこのような冷却工程の組み合わせにより、1000℃未満、好ましくは600℃未満の温度に冷却される。スラグ及びその他の溶融固体は、好適にはガス化反応器の下端から排出される。]
[0012] 工程(a)ではガス化反応器は熱待機条件であることが好ましい。ここで用語“熱待機”とは、反応器内の温度が約200℃であることを意味する。熱待機条件は、ガス化反応器の任意の膜壁に特定圧の水蒸気を一定のルートで進行させる(route)ことにより達成される。ガス化反応器は、工程(a)を行う前に、フラッシングし、不活性ガス、例えば窒素を充填することが好ましい。]
[0013] ガス化反応器は、直径方向に対向する位置に、ほぼ水平方向に燃焼する1対以上のガス化バーナーを備え、複数の対は同一又は異なる高度(elevation)にある。バーナーは、酸素含有ガス用の通路と、燃料及び任意の流体又はガス状担持媒体用の通路とを有する同心環状バーナーが好ましい。好適なガス化バーナーの例は、US−A−451874及びUS−A−4523529に記載されている。好ましくはガス化反応器は、直径方向に対向する位置に、ほぼ水平方向に燃焼するバーナーを有する。更に好ましくはガス化反応器は、1つの高度にこのようなバーナーを4つ又は6つ有する。この能力(capacity)を増大させるため、各々1対以上のバーナーを備えた2つ以上の高度を有することが有利かも知れない。好適にはこのような高度が2つ存在してよい。]
[0014] 灰分含有燃料は、好ましくは例えば無煙炭、褐炭、瀝青炭、亜瀝青炭及び亜炭のような石炭であってよい。代りの炭素質供給原料の例は、石油コークス、バイオマス、泥炭、及びタールサンドから抽出されるような重質残留油又は前記残留油から脱アスファルト法で分離されるようなアスファルトフラクションである。]
[0015] 灰分を含有する好適なバイオマス誘導供給原料は、バイオマス資源の焙焼によって得られる固体バイオマス供給原料である。バイオマス原料をいわゆる乾燥形態で供給するガス化法に一層適合したバイオマス原料を作るため、焙焼は、圧縮又はペレット化工程と組み合わせることが好ましい。バイオマス資源材料の焙焼は周知であり、例えばM.Pach,R.Zanzi及びE.Bjornbom,Torrefied Biomass a Substitute for Wood and Charcoal(焙焼バイオマス 木材及び木炭の代用品),燃焼及びエネルギー利用に関する第6回アジア−太平洋国際シンポジューム,2002年5月,クアラルンプール、及びBergman,P.C.A.,“Torrefaction in combination withpelletisation−the TOP process(ペレット化と組合わせた焙焼−TOP法)”,ECNレポート,ECN−C−05−073,Petten,2005に記載されている。]
[0016] 本発明方法に使用するのに好適な液体バイオマス供給原料は、バイオマス資源の乾燥及びフラッシュ熱分解(flash pyrolysis)により得られる。フラッシュ熱分解法では、通常、固体木炭及び液体バイオマス原料成分が得られる。フラッシュ熱分解は周知で、例えばEP−A−904335;Dinesh Mohan,Charles U.Pittman,JR.,及びPhillip H.Steele,Pyrolysis of Wood/Biomass for Bio−oil(木材の熱分解/バイオオイル用バイオマス):A Critical Review,Energy and Fuels 2006,20,848−889;及びE.Henrich:Clean syngas from biomass by Pressurized entrained flow gasification of slurries from fast pyrolysis(迅速熱分解から加圧式連行流ガス化によるバイオマスからのクリーン合成ガス)に記載されている。In:Synbios,自動車用バイオ燃料への合成ガス経路、会議が2005年5月18〜20日、ストックホルム(2005)、スウェーデンで開かれた。]
[0017] 好適なバイオマス資源は雑草又は農業界の残留物である。好適な残留生成物の例は、パーム油業界、穀物(corn)業界、バイオディーゼル業界、林業界、木材処理業界及び紙業界で生じる流れである。]
[0018] 固体炭素質燃料は、水中スラリーとして連行流ガス化反応器のバーナーに供給できる。石炭スラリー供給法は、例えばEP−A−168128に記載されている。この固体炭素質原料は、粉末状の固体燃料及び好適な担体ガスを含むガス−固体混合物中のバーナーに供給することが好ましい。好適な担体ガスはN2、CO2又は合成ガス、即ち、CO及びH2を含む混合物である。担体ガスは、好ましくはN2又はCO2である。担体ガスとしてのCO2の使用法は、例えばWO−A−2007042562に記載されている。]
[0019] 酸素含有ガスとしては、ほぼ純粋なO2又は空気が含まれる。酸素含有ガスは90容量%以上の酸素と、不純物として許容量の窒素、二酸化炭素及びアルゴンとを含むことが好ましい。空気分離ユニット(ASU)で製造されるようなほぼ純粋な酸素が好ましい。調節ガスとして作用させるため、バーナーに供給される酸素含有ガスには水蒸気が存在してもよい。酸素と水蒸気との比は、酸素1容量部当たり水蒸気0〜0.3容量部が好ましい。酸素含有ガスは、好適には共通ヘッダー(header)経由で前記ガス化バーナーに供給される。]
[0020] 本発明方法の工程(a)は、点火バーナーをガス化反応器に挿入し、点火バーナーを点火し、火炎を検出する工程を含む。好適には点火バーナーはスパーク点火により開始され、火炎は検出器により検出される。酸素含有ガス、好適には空気、及び燃料の供給手段を備える。燃料は、好適には天然ガス、製油所オフガス又はLPGのようなガス状燃料である。点火バーナーの燃焼方向は、好適には工程(c)で点火される第一ガス化バーナーの火炎の位置に一部重なる。前記ガス化バーナーの燃焼方向と点火バーナーの燃焼方向との角度αは、好ましくは10〜45°、更に好ましくは10〜20°である。点火バーナーは、ガス化反応器壁において前記ガス化バーナーと同じ高度に配置することが好ましい。]
[0021] 本発明方法の工程(b)は、ガス化反応器中に、点火バーナーの火炎により点火する始動バーナーを挿入し、該始動バーナーに炭化水素燃料及び酸素含有ガスを供給する工程を含む。始動バーナーは、温度及び圧力の上昇中、安定な火炎を維持できることが好ましい。この理由から、始動バーナーとして、いわゆるツイン流体噴霧器型バーナーを使用することが好ましい。ツイン流体噴霧器バーナーでは、燃料流は該バーナー内で、連続した液体燃料相を解体してばらばらの液滴にする(霧化)ために、高速度で流れる酸素含有ガス流と混合される。いわゆる密閉混合構造を用いることが好ましい。このようなツイン流体噴霧器型バーナーは、Perry’s Chemical Engineers’ Handbook,第7版,Perry,R.H.編;Green,D.W.,(1997)McGraw−Hill,Section 27−34に記載されている。ツイン流体噴霧器を出る燃焼性混合物の速度は、工程(b)の圧力範囲で安定火炎を維持するため、音速である。始動バーナーは、ガス化バーナーよりも高いか、又は低い高度で配置することが好ましい。始動バーナーは、ガス化バーナーを含む水平面に対し角度βで燃焼することが好ましい。この角度βは、更に好ましくは10〜45°、なお更に好ましくは10〜20°である。始動バーナーの燃焼方向は、該バーナーの火炎が点火バーナーの火炎に一部重なるような方向が好ましい。始動バーナーは、始動及び点火の両バーナーにより形成される垂直面において、点火バーナーよりも上か又は下に配置してよい。始動バーナーは、始動バーナーの中から液体燃料の排出(draining)を助ける(support)ため、前記両バーナーにより形成される垂直面において、点火バーナーの上に配置することが好ましい。始動バーナーは、1つのガス化バーナーの通常の加熱能力の、例えば約10〜25%を持つことができる。始動バーナー用に好適な炭化水素燃料は、例えばケロシン又はガス油のような中間蒸留物である。始動バーナーは、点火後の火炎を検出する手段を備えることが好ましい。始動バーナーの火炎を検出した後、点火バーナーは、US−A−4781576に記載されるように、消去し、流水で洗浄し(sluice out)、ガス化反応器から単離することが好ましい。]
[0022] 始動バーナーがその操作を開始した後、ガス化反応器内の温度及び圧力は上昇する。温度は700〜1000℃の温度まで上がり、圧力は5〜20バールまで上がる。工程(b)で生じた流出ガスは、好ましくは圧力制御バルブによりフレアに向けられる。圧力制御バルブは、好適には処理開口(throughput opening)を最終的に(in time)縮小することにより、工程(b)におけるガス化反応器内の圧力を上昇させるようにプログラムされている。圧力制御バルブは、ガス化反応器内の圧力を0.1〜1バール/分の速度で上昇させるようにプログラムすることが好ましい。]
[0023] 点火バーナーの火炎及び始動バーナーの火炎を検出する手段は、火炎眼で行うことが好ましい。この目的には、GB−A−2159267に記載されるように、光学眼も使用できる。例えばイオン化検出のような他の手段も可能である。点火バーナーは、火炎検出器を備えていることが好ましい。点火バーナー及び始動バーナーが離れた位置に存在する場合は、各バーナーはガス化反応器の圧力壁を通る別々の通路及び任意の反応器膜壁を通る別々の通路を必要とする。点火バーナー及び始動バーナーは、例えばGB−A−2159267に示されるように、1つのバーナーに組合わせてもよい。このような装置では、ガス化反応器の圧力壁を通ると共に、任意の反応器膜壁を通る1つだけの通路で済む。点火バーナーは、ガス化反応器中のガス化バーナーと同じ高度に配置することが好ましい。始動バーナーが点火バーナーで点火された後、始動バーナー中に火炎が検出され、点火バーナーは手動で又は自動的に停止される。別々に点火バーナーを使用した場合は、始動バーナーの火炎が検出された後、点火バーナーを流水で洗浄することが好ましい。]
[0024] 本発明方法の工程(c)では、炭素質燃料及び酸素含有ガスが第一ガス化バーナーに供給され、続いて、好ましくは短時間後、該炭素質燃料の他の一部及び酸素含有ガスが、直径方向に配置した第二ガス化バーナーに供給される。用語“短時間”とは、好ましくは1〜5分の時間を示す。]
[0025] 本発明の工程(d)では、始動バーナーへの炭化水素燃料及び酸素含有ガスの流れは終結される。この終結は自動的に行うことが好ましい。終結後、点火バーナー及び始動バーナーは、例えばUS−A−4781576に記載されるように、流水で洗浄し、ガス化反応器から単離することが好ましい。点火バーナー及び始動バーナーの流水洗浄は、通常操作中のガス化反応器の厳しい環境に曝されることが少なくなるので、有利である。]
[0026] 本発明方法の工程(e)は、直径方向に配置された残りの対の未操作の水平方向燃焼式ガス化バーナーに対し工程(c)を繰り返す工程からなる。工程(e)は、共通ヘッダー中の酸素圧が前の対のバーナーに対して工程(c)を行った後、安定化した後にだけ行うことが好ましい。安定化条件は、本方法の業界で使用されている通常の意味を有する。一般に安定化操作は2〜3分後に到達する。]
[0027] 本発明方法の工程(f)では、更にガス化反応器内の圧力は20〜100バールの操作圧に上げられる。したがって、工程(f)は全てのガス化バーナーが工程(c)及び任意に工程(e)の操作を果たした後に行われる。この圧力は、フレアへの始動プロセスの流出ガス流を調整する前述と同じ圧力制御バルブにより上げられる。圧力制御バルブは、ガス化反応器内の圧力を工程(f)において0.1〜1バール/分の速度で上げるようにプログラムされている。ガス化反応器内の圧力が工程(f)において所望の操作圧に上昇した後、始動プロセスの流出ガスは下流プロセスに向けられる。下流プロセスの例は、アンモニア、メタノール、水素及びフィッシャー・トロプシュ法並びに発電方法、例えばIGCCである。]
[0028] 図面の詳細な説明
図1は、内側に水冷内壁(2)で裏打ち(line with)すると共に、直径方向に配置された複数対の水平方向燃焼式ガス化バーナー(3a、3b、4a、4b)を備えたガス化反応器(1)の放射断面を示す。図1には、一例としてこのような同じ高度の2対のバーナーのみが示される。1つのガス化バーナーの近くに、ガス化反応器の中心に対し角度αで点火バーナー(5)が示される。] 図1
[0029] 図2は、直径方向に配置された1対の水平方向燃焼式ガス化バーナー(3a、3b)を反応器壁中に配置したガス化反応器の軸A−Aと平行する縦断面の一部を示す。このガス化バーナーの近くに、ガス化反応器の中心に対し角度βで始動バーナー(6)が配置されている。] 図2
[0030] 1ガス化反応器
2水冷内壁
3a、3b 直径方向に配置された1対の水平方向燃焼式ガス化バーナー
4a、4b 直径方向に配置された1対の水平方向燃焼式ガス化バーナー
5点火バーナー
6始動バーナー
α ガス化反応器の中心に対する点火バーナーの角度
β ガス化反応器の中心に対する始動バーナーの角度]
[0031] GB−A−2159267
US−A−4372754
US−A−2008/0000404
特開2002-161283号公報
US−A−451874
US−A−4523529
EP−A−168128
WO−A−2007042562
US−A−4781576]
先行技術

[0032] C.Higman及びM.van der Burgtによる“Gasification(ガス化)”,2003,Elsevier Science,第5.3章,109〜128頁
M.Pach,R.Zanzi及びE.Bjornbom,Torrefied Biomass a Substitute for Wood and Charcoal(焙焼バイオマス木材及び木炭の代用品),燃焼及びエネルギー利用に関する第6回アジア−太平洋国際シンポジューム,2002年5月,クアラルンプール
Bergman,P.C.A.,“Torrefaction in combination withpelletisation−the TOP process(ペレット化と組合わせた焙焼−TOP法)”,ECNレポート,ECN−C−05−073,Petten,2005
Perry’s Chemical Engineers’ Handbook,第7版,Perry,R.H.編;Green,D.W.,(1997)McGraw−Hill,Section 27−34]
权利要求:

請求項1
直径方向に配置された1対以上の水平方向燃焼式ガス化バーナーを有する立て型連行流ガス化反応器中で、原料として灰分含有固体又は液体炭素質燃料を用いて加圧式ガス化プロセスを始動する方法において、以下の工程:(a)該ガス化反応器中に点火バーナーを挿入し、点火バーナーを点火し、火炎を検出する工程、(b)該ガス化反応器中に、前記点火バーナーの火炎により点火する始動バーナーを挿入し、該始動バーナーに炭化水素燃料及び酸素含有ガスの流れを供給し、ガス化反応器の温度を700〜1000℃の温度に上昇させ、ガス化反応器内の圧力を5〜20バールに上昇させる工程、(c)前記炭素質燃料及び酸素含有ガスを第一ガス化バーナーに供給し、続いて該炭素質燃料の他の一部及び該酸素含有ガスの他の一部を、直径方向に配置した第二ガス化バーナーに供給する工程、(d)前記始動バーナーへの該炭化水素燃料流及び酸素含有ガス流を終結せる工程、(e)直径方向に配置された他の対の水平方向燃焼式ガス化バーナーに対し任意に工程(c)を繰り返す工程、(f)更に前記ガス化反応器内の圧力を20〜100バールの操作圧に上昇させる工程、を行う該方法。
請求項2
前記点火バーナーが、スパーク点火手段により開始され、火炎が検出器により検出される請求項1に記載の方法。
請求項3
前記始動バーナーがツイン流体噴霧器型で、前記燃焼混合物が該バーナーのオリフィスを出る際の速度が音速である請求項1又は2に記載の方法。
請求項4
酸素含有ガスが共通ヘッダー経由で前記各種のバーナーに供給され、該共通ヘッダー内の酸素圧が安定化した後、工程(e)において工程(c)が繰り返される請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
請求項5
工程(d)を行った後、前記始動バーナーがガス化反応器の中から流出される請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
請求項6
始動方法の流出ガスが、圧力制御バルブによりフレアに向けられる請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
請求項7
前記圧力制御バルブが、工程(b)及び(f)において、ガス化反応器内の圧力を0.1〜1バール/分の速度で上昇させるようにプログラムされている請求項6に記載の方法。
請求項8
前記ガス化反応器内の圧力が工程(f)の操作圧まで上昇された後、該始動方法の流出ガスが該下流のプロセスに向けられる請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
請求項9
前記ガス化バーナーの燃焼方向と前記点火バーナーの燃焼方向との角度αが、10〜45°、更に好ましくは10〜20°である請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
請求項10
前記始動バーナーが、前記ガス化バーナーを含む水平面に対し10〜45°、なお更に好ましくは10〜20°の角度βで燃焼する請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
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